他人のことはこれで最後にします

昨日の日記は書き直しましたが、
本当に言いたかったことを書いてみる。
今後は私の事や考えを中心に書く事にする。
そこに他人の発表物を引き合いに出さない。
今後はこのブログは、完全に「私のOS作りの発表場」になる。


昨日書いていた事の題名を考えるなら「川合さんの本が与える影響について考えた」ってな感じです。


川合さんの本が初心者に分かりやすい。これは事実だと分かりました。
これによって今までアセンブリすら触った事の無い人でも、
アセンブリに慣れ、そしてC言語との連携が出来るようになる。


最初はバイナリエディタで直に機械語を打つという
現代ではまずあり得ない方式を取る事で、コンピュータの基礎的な部分から教え込む。
これは発想が面白いと感心しました。


私が問題だと思った事は、本に書いてあることから一歩出るときのこと。
私自身が経験してみた事、例えばELF形式の理解があります。
ELF形式のファイルに関しては確か川合さんの本には書いていないはずです。
(もし万が一書いているのなら、PE形式でもとりあえず良いと考えます。)


ELFの仕様に関して私はネットで色々と検索を掛けてみましたが、
その根本的な原理を分かりやすく書いているページは無く、
仕様書は英語だったので、理解するのは大変でした。
日本語のWebページであっても、ダンプリストはこうなる程度だったと記憶しています。


さて公開されているKさん本を、改めて読んでみましたが、確かに読みやすい。
説明的に書いているから、そして一つ一つ丁寧に解説しているから。
(以前の私の主張とは違っているかもしれませんが、こちらが今の意見です。)


だから読者は書いてある事に関しては当然理解できるわけですよね。
そして一歩先へ出たいと思いますよね。


Kさんの本はアセンブリの何たるかから、分かりやすく解説をしてくれています。
アセンブリ言語の解説本でさえ、ここまで丁寧に解説している事は少ないのではないかと思います。
公開されているページを読めばそれは分かると思います。


さて逆に今までOSが盛んに作られなかった理由を考えて欲しいのです。
つまりKさんの本以外の本やネット上の資料などはかなり敷居が高かったことを意味しているはずです。
一つ一つ勉強していけば理解出来るものなはずですが。
(それは私がKさんの本無しで、今現在でも多少の問題がありながらも、一応OSの開発を続けられていることから、
不可能ではない事は分かって頂けるはずです。)


資料が乏しい、あっても言葉が難しい等それなりの理由がなければ、
OS作成という分野に進出する人はたくさん居たはずです。


Kさんの本を読むことでアセンブリから、簡単なOSの作成まで初心者でも理解しています。
これはKさんが深く考えた文章の書き方が実った事を意味するのでしょう。
しかし、そこから一歩出ようとしたときに、当然他の資料もKさんが書いていればいいわけですが、
現実的にそうはいきませんよね。


もしもELFの仕様をKさんが書き直せば、皆苦しまないで理解できるわけですよね。
でも現実はそんな理想郷ではなく、堅苦しい言葉、難しい言葉で塗り固められた世界ですよ。


Kさんの考えとしては、この本をキッカケにさらに勉強してくれる方、
当然この難しい言葉の壁を乗り越えてくれる方が数百人に一人でも居てくれたら嬉しいと思っているでしょう。


これは正しくて、Kさんの本が無ければそこまで到達できなかった人が、
成長できるわけですから、Kさんの本は役に立ったわけです。


ここまで到達できなくても、アセンブリの理解やコンピュータの原理を学べるはずですから、
BIOSなんて知らなかった人でも知ることが出来る事なども含めます。)
この本は役に立ったと考える事が正しい。


めでたしめでたし…が一番理想なのですが、
このネット社会ですから、Kさんもネット上でサポートをしていらっしゃいますが、
そこで「あれこれはどうやる?」、「教えろよ、著者。」と言う話が出てくると、
Kさんが大変じゃないのだろうかと思ったわけですよ。


本でOS作りの基礎を学ばせて、後は自分で問題解決をしていくことで、
独自色の出る、そしてKさんが作っているOSを超えるものが生まれてくることを、
Kさんとしては望んでいたのではないかと考えたのです。
つまり上に書いた著者への解説要望はKさんが全く望まなかった事なのではないかと思いました。


Kさんが「数打てばいくらかは当たる」という考えで本を書いたというのであれば、私の心配はあまり意味が無いです。


もし皆乗り越えられると思っているのなら、「大丈夫だろうか?」という疑問があったのです。
本当にKさんの本以外の本は言葉が難しいから、
Kさんの甘い声(?)が無くなった環境へ対応できるのだろうかという疑問があったわけです。


ソフトウェア産業に悪影響的なことも書きましたが、
Kさんの本を読んである一定の領域まで達してさらにその殻を破る事が出来る人、
そして最初からいばらの道を進んでいき挫折せずに理解を進めていく人、
この二者を私の勝手な都合で比較してしまいました。


以上が言いたかったことです。前日の主張と変わっていますが、
前日のに記している「車輪の再発明」の
ブラックボックスと無理やり同列に扱い、結論付けてしまったことで、
結果的に変な主張となってしまいました。


ソフトウェア産業への悪影響に関しては、
比較対象自体が比較できるものではないのに比較してしまったので
結果的に訳が分からなくなってしまったと結論付けました。


環境への対応に関しては私自身で改めて考えて出した答えは、
「それまでならばそれまでの人なのだろうし、上で書いたように、
今まで知らなかった事柄を学べた事は4000円という価値があるのであろう。」


ということです。自分で書いている文章に自分で結論をつけるのは変ですが、
もともと変な人間なので、そこら辺はよろしくです。


この文章を書いたのは、これ以上他人の事柄について扱うのは止めるためです。
中途半端に書いておいて消したのはどうも頂けないと思い、
最後に本当の主張を書きたかったので、書きました。
個人攻撃ではなく、本当は心配という意味合いが大きかった訳です。
過激になりすぎた部分があったのは深く反省すべき事ですので、反省します。
「言葉は難しいなぁ」とまた一つ思いました。